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Kyoto, Overtourism

2026.04.23

ワックジャパン 市川でございます。

日本の観光地、特に京都で問題視されるオーバーツーリズム。

「オーバーツーリズム」という言葉が日本で使われ始めたのはいつ頃か思い起こしてみました。おそらくだが、京都でも住民生活への影響が指摘され始めたのが2016年頃からではないかと。スペインやイタリアなどで同様の問題が顕在化し、その解決策や事例が日本にも紹介される中で、徐々に認知度が高まったと思います。調べてみると京都市が「オーバーツーリズム対策に関する有識者会議」を設置し、具体的な対策を検討するなど、行政レベルでも問題が認識されるようになったのが2018年でした。コロナで一旦はリセットされますが、2023年春頃から観光客が増え始めます。コロナ後は以前ほどの混乱は少なくなった印象。一時は殺到する観光客に圧倒された京都だが、行政や観光業界の皆さん、地元京都の受け入れ体制、観光客のモラルへの考え方など様々な努力があり、いい方向に変化し始めたと私は思っています。危機が風向きを変えたのです。

そういえば私が10代の頃、夢中になっていたサーフィン。その頃ブームがあり、海沿いの小さな町にサーファーが押し寄せ、地元のサーファーや住民の方とトラブルになったことを思い出しました。サーフィンというスポーツはとにかくローカリズムが強い。海に行かないと出来ないし、海はみんなのものだが、みんなのものではなくロコのものだという考え方です。毎週通ううちにいつしか地元の目に見えないルール、しきたりみたいなものを覚え、気がつけば仲良く一緒に波に乗っていました。農家の方とも仲良くなり、ご飯をご馳走になったり、野菜をもらったり、駐車場がいっぱいの時には車を停めさせてくれたことを思い出しました。「郷にいれば郷に従え」ですね。

京都には有名な京都文化の代名詞「一見さんお断り」というビジネスルールが存在する。

まだ若い頃、お茶屋の女将さんに一見さんお断りの話を聞いたことがあります。「あなたは知らない人を家に上げることができますか。知らない方をもてなすことができますか。」とても明快な答えでした。このような飲食店は基本全て掛け売りで、その場で値段を知らされることもなく請求書を待つだけです。そういえば、一番最初の請求は、お茶屋から紹介者に行くことを思い出しました。そもそも信頼関係が無いと成り立たないルールです。しかし、この仕組みは排他的ではなく、お互いの信頼関係の中で、お店とお客が互いを育てあう事で、持続可能性を保っていく先人からの知恵なんですね。

話が逸れましたが、一見さんお断りの考え方をオーバーツーリズムに重ねてみたら、なんとなく自分なりに解決策の糸口が見えた気がする。

かつて私が未熟な旅人であった頃「旅」からいろいろなことを学びました。「旅」は人を育てるのだと改めて思います。京都と旅人が互いを育て合ういい関係が築ければ楽しい未来が待っているに違いありません。

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我が社の取り組み

オーバーツーリズム対策として、観光客の分散化、オフシーズン、観光地化されていない地域や地方への誘客、京都市内でも人の少ない、非公開寺院での体験。観光客へのマナー啓発、地域住民との共存などに配慮しています。

理念 https://wakjapan.com/jp/about/#story

サステナビリティ https://wakjapan.com/jp/about/#sustainability

SDGs https://wakjapan.com/jp/about/#sdgs