2026.08.15
京都話
2026.08.15
ワックジャパン市川でございます。
今回は、京都のお料理についてのお話です。京都の割烹屋でよく会う方から聞いた話で、世界で一番美味しい料理は何か知ってるか?と。
お店の主人は「和食に決まってる」と間髪入れずに話に割って入ったのはもちろんのことですが、私もしっかり乗りました。
その方いわく、日本料理、フランス料理、イタリア料理が一番美味しいんだと。どれも一番なんだと。
もちろん料理には好き嫌いがあり、人それぞれです。でもその3カ国には、共通する”美味しい”要素が大昔から変わらずあると言います。
その理由は私にもすぐわかりました。
その3カ国の料理には、食べ方にある一定の作法や、ルールがある。食べるために食材を栽培したり、飼育したり、手をかけて育て、有り難く感謝していただく。職人が道具にもこだわり手をかけて作り、美しい盛り付けをする事。基本はコースで全体の流れが綺麗に整っていて、食材、献立に物語がある。食べる器、空間、美しい設えや、さらに言えばドレスコードなど。伝統文化にもこだわりそれがずっと受け継がれている事。
世界各国、近代ではこのような事が要素として揃っていますが、この三ヶ国はずっと以前からあるから美味しいと言うのがその理由です。
何を基準の話かは別にして、その中でも、日本料理「和食」はやはり特別です。このような世界で一番美味しい料理は日本では、会席料理やお節料理で、いわゆる「ハレ」の日のものですが「ケ」の日常的な料理も美味しいものです。
また、ちょっと豆知識ですが、懐石と会席の違いについて、懐石料理は「茶の湯(お茶)を楽しむための料理」で、会席料理は「お酒を楽しむための宴会料理」という大きな違いがあります。ご飯と汁物が懐石は最初に出ますが、会席は最後に出ると覚えるとわかりやすいですね。
「和食=日本人の伝統的な食文化」は、2013年の12月にユネスコの無形文化遺産に登録されています。
世界的にどんな文化的価値があるのか考えてみると、それは単なる「料理」ではなく、日本の「自然への敬意」や「人々の絆」正月や、お花見、田植えなど「年中行事との深い関わり」を体現した社会的慣習であることに気がつきました。そりゃ世界一だ。
しかしである。京都人の和食離れが顕著である。京料理の名店が姿を消したり、近所の豆腐屋、乾物屋がなくなり、魚屋が消えた。京料理を支えるいくつかの灯が小さくなって来た今では、伝統文化を守ることは並大抵の事ではないと思います。お店には継承問題を抱えるところも多いと聞きます。
私たちに出来ることは、食材を買う事、料理屋へ足を運ぶ事、仕事ではより多くの海外の方、日本人の方に向けて和食に関するツアーや体験プログラムを発信する事。特に日本の若い人たちにはもっともっと「和食」に触れる機会を作りたいと考えています。
さあ次の週末にはどこの料理屋へ行こうか。せめて「ハレ」の日くらいはお店を予約しようと思う今日この頃です。
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